
「CYL」ってどんな意味?カラコン用語をチェック!
カラコンを日々愛用していると、購入時やパッケージで様々なコンタクトに関する用語を目にしますよね。 レンズサイズを表すDIAや、カラコンの傾斜を表すBC(ベースカーブ)などは比較的有名で意味を知っている方も多いと思いますが、コンタクトレンズにはまだまだ知っておくべき用語が沢山あります。 今回はその中でも、「CYL」という数値に注目! みなさん、見かけたことはありますか?
CYLとは
「CYL」とは、「cylindrical(シリカドリカル)」の頭文字を3文字とった略称。シリカドリカルとは“シリンダー状”のという意味で、乱視用のシリンドリカルレンズというコンタクトレンズに使用される数値です。 つまりCYLとは、乱視の矯正度数のこと。 あまり気づいていない方もしれませんが、軽度の乱視が乱視が入って実はたくさんいるのです。
乱視とは
乱視とは、視界が二重にぼやけてしまい見えづらい現象のことですが、そもそも乱視の原因とは一体何から起こるのでしょうか? 理由はズバリ、角膜がなんらかの理由で歪み、目の中の焦点が2つになってしまうからです。 私たちは日々無意識にまばたきをしていますが、まばたきをすると角膜は縦方向に軽く圧迫された状態になります。しかし、その圧迫によって目の角膜が少しずつ変形してしまうことが時々おこり、それによって焦点がずれてきてしまうんのです。
乱視用コンタクトとは
2つの焦点にずれてしまった視界を、一つに戻すのが乱視用のコンタクトやめがね。どのように視力を矯正するのかというと、 ずれた焦点を一つに合わせるため、片方の焦点にもう片方の焦点をレンズで合わせていくのです。角膜の歪みによって縦方向と横方向にずれた焦点を、レンズによって修正しているというわけですね。 もちろん低下している視力も矯正してくれるので、一枚のレンズで視界がクリアになります。
「CYL」の見方
CYLはマイナスの数字で表されますが、数字が大きいほどシリンドリカルレンズ部分のカーブが急傾斜を描いているので乱視の強い方向け。 数字が小さいほど傾斜が緩やかなので、軽度の乱視の方に使われます。 ご自身でこの数字を決めることはありませんが、知っておくとご自身の乱視がどれくらい進んでいるのかを知る指標になりますので、ぜひ意識してチェックするよう心がけてみてください。
カラコンにおける「CYL」
カラコンにも、CYLの設定されたレンズはあります。 眼科を受診して乱視と診断されたら、乱視用のカラコンを使用してください。 ただ、軽度であれば乱視であっても矯正が必要ない場合があります。 その場合は普通のカラコンでも度数があっていれば問題ありませんので、しっかりと医師の診断を経た上でカラコンを購入してくださいね。
「AX」も乱視の度数
CYLと一緒に「AX」という数字もありますが、これは乱視のレンズの軸の向きを表したもの。 AXISと書かれているものもあるので、見かけたらぜひ注目してみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか? 今回は、カラコンを使用する上で知っておきたいCYLという言葉の意味についてご紹介しました。 「乱視」というと自分には関係ないと思ってしまう方も多いと思いますが、実は軽度の乱視が隠れているということも! いつCYLが必要になるかわかりませんので、いざというときのために今から知っておいてくださいね。 また、度数のあったカラコンを使うことは目の健康を守る上でもとっても大切。 視力は時間が経つにつれて変化しますので、3か月から半年に一回は眼科を受診して診断してもらうようにしてくださいね。