乾燥したカラコンは水に戻して再利用できる?!

カラコンを装着している時。 目にゴミが入って一瞬だけ外すつもりが、何らかの事情で時間が経ち、カラコンが乾燥してカピカピになってしまった経験はありませんか? 特に風の強い日には、外した瞬間に潤いがなくなりカピカピになってしまうなんてこともありますよね。 また、コンタクトケースに入れてしっかりと保存しているつもりが、いざ使う時に開けてみると保存液が流れ出て乾燥してしまっていたなんてケースもあるかもしれません。 こんな時、一体どうしていますか? “潤い(水分)がなくなってしまった”と、急いで目薬や保存液に浸したりしていないでしょうか? 実はこれ、とっても危険な行為! カピカピになってしまったカラコンは、一体どうしたら良いのか? 間違った使用法による危険性とともに、詳しくご紹介したいと思います。

カピカピのレンズを保存液に漬けたらどうなる?

試しに、カピカピに乾いてしまったレンズを保存液に漬けてみたとしましょう。 基本的にソフトレンズは水分を含む性質のため、一定時間保存液に漬ければ、一見まるで元どおりになったかのように思えるかもしれません。 しかし、だからと言ってもう一度使用するのは絶対にNG! カラコンは一度乾燥してしまったら、もうコンタクトレンズとしての機能は果たせないのです。

再利用NGの理由①傷が付いている可能性がある

コンタクトレンズは、一度水分が抜けて乾燥すると一回り小さくなったように感じませんか? この時、小さくなる過程でレンズにヒビ割れやキズができてしまうことがあります。 いくら保存液に浸してレンズが水分を吸い、一見元に戻ったように見えてもこの傷は修復されません。 そのまま再利用して目の中に入れると、傷やひび割れによって目を傷つけてしまう恐れがあるのです。

再利用NGの理由②BCが変わっている可能性がある

もう一つ、乾燥したレンズを再利用できない理由があります。 それは、BC(ベースカーブ)が変わってしまっている可能性があること。 カラコンには、それぞれBCと言って眼球にぴったりと沿うようにカーブが決められています。 眼科でカラコンを処方してもらうときには、検査で眼球のカーブを測定して自分に合うBCを教えてもらうこともできますね。 自分に合ったBCノカラコンを使うことは、カラコンを安全に使用する上で絶対に欠かせないポイント! しかし、一度でも水分を失い乾燥してしまったカラコンは小さくしぼみ、たとえ水分を補給しても元どおりの形状にはならない可能性が高いのです。 BCが合わないカラコンをつけていると、すぐに取れてしまったり目がゴロゴロしたりと違和感を感じます。 無理して使用を続けると、角膜を傷つけたり目の重大な病気を引き起こしかねませんので注意してください。

カピカピになってしまったら?予防法もチェック!

カラコンが乾燥してカピカピになってしまったら、いくらもったいなくてももう捨てるしかありません。 たとえ保存液に漬けて形が修復しても、自身の目を傷つけてしまっては元も子もないからです。 そうならないためにも、あらかじめ乾燥しないようにしっかりと予防することが大切♪ 日頃から目の渇きを意識してこまめに目薬をさしたり、何らかの事情で外す時には、少しの間でもコンタクトケースに保存液を入れて浸しておくようにしましょう! また、夜寝る前にしっかりとケースの蓋が閉まっているかを確認することもポイントです♡ 何かの拍子に倒れて保存液がこぼれてしまっていたというケースもあるので、しっかり蓋を閉めるようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたか? カラコンがカピカピに乾燥してしまったら、修復は可能か?についてご紹介しました。 結論は、絶対に再利用はNG!乾燥して使えなくなってしまう前に、あらかじめ予防法をしっかりとチェックして実践してくださいね。