
カラコンで目がかゆい場合の対処法
カラコンを装着している時に、目がかゆくてどうしようもなくなるときはありませんか?そんなときに、ついつい目をゴシゴシと擦りたくなってしまうもの。しかし、実は、カラコンをつけているときに目を擦ることは絶対NGなのです。今回は、カラコンをしていて目がかゆくなった場合の対処法、そして、目がかゆくなる原因、かゆくなったときに絶対にしてはNGなことについてご紹介します。
カラコンをしていて目がかゆくなる理由
カラコンをしていて、目がかゆくなる理由は3つあります。
・ドライアイ
カラコンを含め、コンタクトをしている人に最も多い症状がこのドライアイではないでしょうか?名前の通り、目が乾く状態のことをいいます。ドライアイの原因は、目に潤いを与える涙の量が減ることだと言われています。なぜ涙の量が減るかというと、瞳の上にコンタクトをすることで、コンタクトのレンズが涙を奪うためです。つまり、コンタクトをしていると誰もが目が乾きやすくなるので、正しく目薬を点眼して、目を守りましょう。(ドライアイの対策についてはこの後ご説明します)
・巨大乳頭結膜炎
「巨大乳頭結膜炎」という名前を初めて聞く方も多いのではないでしょうか? この病気は、結膜炎の一種で、コンタクトのレンズ汚れが原因で起こるアレルギー症状です。カラコンはワンデーのものがほとんどだと思いますが、ついつい洗浄液で洗うだけで何日も使用していませんか?そういった人が多いため、この病気を発症する人が増えています。症状は、かゆみ、目やに、上まぶたの裏側(結膜)にブツブツのできものができる、コンタクトレンズがずれやすくなる、などがあります。 最初はただの目のかゆみだと思って放置をして、説明したような症状が出て初めて眼科を受診し、病気を知る人が多いそうです。ちなみに、完治するまでは3~6カ月かかると言われています。そして、治療期間中にコンタクトの使用は禁止なので、これだけの期間、カラコンができなくなります。そう思うと、正しくワンデーのカラコンなら1日で変えることを徹底すべきだということも分かりますよね。
・アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? これは、かゆみだけでなく、充血、目やにが出るなどの症状がでます。結膜炎になる原因は、アレルギー物質にアレルギー反応を示したからです。 コンタクトをしていなくても、アレルギー性結膜炎になる人はたくさんいます。発祥の主な原因は、花粉やハウスダスト、ダニやほこり、あるいはペットアレルギー(猫や犬など)が多いようです。しかし、最近は、コンタクト利用者のアレルギー性結膜炎が増えています。その理由は、巨大乳頭結膜炎でもお伝えしましたが、ワンデーのコンタクトを何日も使用、長時間コンタクトを装着しているなど、用法用量を守らず、正しいケアをしていないからです。つまり、正しいケアをすれば、アレルギー性結膜炎は十分に防げます。これを、ただの目のかゆみだと思って、放置していて悪化をして、結果治療期間中何か月もコンタクト装着ができない…なんてことにならないように、日頃から気を付けることが大切ですね。
カラコンをして目がかゆいときの対処法
対処法は2つあります。
・目薬を点眼すること
むやみに何度も目薬を点眼することはNGですが、症状に合った目薬を点眼することは対処できます。例えば、目がゴロゴロして異物感があればものもらいを疑い抗菌薬目薬を、強いかゆみを感じて「アレルギーかな?」と思えばアレルギー用目薬を、乾燥が気になりドライアイが疑われたらドライアイ用目薬を…という感じで、症状に合った目薬を点眼するようにしましょう。 また、目を直接洗浄する洗眼液を使用することもおすすめします。ただし、洗眼液を使用する際は、一度まばたきをしたら汚れが浮きます。同じ点眼液で何度もまばたきをすれば、また汚れが目に戻ってしまうので注意が必要です。用法容量を見て正しい方法で点眼をするようにしましょう。
・目を冷やすこと
目のかゆみが強いときは、直接的な改善にはなりませんが、対処法の一つとして、目を冷やすこともおすすめします。方法は、タオルを冷水で冷やして、優しく目に当てます。長時間あてると逆効果なので大体10~20分目に当てて症状を和らげましょう。
対処方法は上記2つですが、どちらも症状の改善はしません。「なんか目がかゆい…」と思ったら、まずは眼科に受診するようにしましょう。
カラコンで目がかゆいときに絶対にしてはいけないこと
カラコンをしていて、目がかゆいときに絶対にNGなことをお伝えします。
・目を擦ること
目がかゆいと、ついつい擦りたくなるもの。しかし、手にはたくさんの細菌がついています。かゆくても手で触ることは我慢をして、目薬を点眼するようにしましょう。
・水道水で流すこと
目がかゆいと、冷たい水道水で目を洗いたくなるもの。しかし、水道水にも感染症を引き起こす可能性がある細菌や、病原微生物が入っていることもりますし、そういった細菌を消毒するための塩素が含まれています。目がかゆかったら目薬や冷やしタオルで対処することをおすすめします。
まとめ
「ただ目がかゆいだけ…」とあなどっていたら、大変なことになりかねません。かゆみが出た時は、目薬や冷やしタオルで対処をして、速やかに病院に行きましょう。かゆみの原因が明確になれば、その原因を解決する薬ももらえます。継続してカラコンでおしゃれをできるように、正しい方法で自分の目を守りましょうね。